シンポジウム「マインドフルネスによる実践者の変容〜ヴァルネラビリティから生まれる対話」

 

The University of Tokyo Center for Philosophy

Symposium

‘The transformation processes of researchers and practitioners of mindfulness— Dialogues from a place of vulnerability'

Speakers: Masahiro Fujino (Kyoto University), Yuki Imoto (Keio University), Toshimitsu Kokido (Theatre for Peace and Conflict Resolution).

 

シンポジウム「マインドフルネスによる実践者の変容〜ヴァルネラビリティから生まれる対話」

【日時】2019年10月6日(日)13:00-17:00

【会場】東京大学駒場Ⅰキャンパス 21KOMCEE East K211

【講演者】
藤野正寛(京都大学教育学部 助教 / 認知心理学)
井本由紀(慶應義塾大学理工学部 専任講師 / 文化人類学)
小木戸利光(Theatre for Peace and Conflict Resolution 代表 / 演劇・パフォーマンス)

【講演概要】
 マインドフルネスという言葉が、精神医学・宗教・ビジネス・社会活動などの様々な領域に広がりつつあります。しかし、マインドフルネスと言う言葉が急速に広がる一方で、マインドフルネスの実践を通して私たちがどのような経験をするかについては、あまり焦点が当たっていません。さらに、マインドフルネスの領域では、ヴァルネラビリティ-自分自身の弱さ、葛藤、矛盾、暴力性、などに気づいていくことが、社会とマインドフルネスをつなげる際の重要な側面とされています。
 そこで今回の研究会では、大学の研究者や、ワークショップなどで実践されている方をお招きし、ご自身の主観や体験の変化を含めてお話しいただくことを通して、マインドフルネスを単に科学的根拠を持つ治療法としてではなく、ヴァルネラビリティに基づく自分ごととして、そして文化と歴史に根差すものとして、捉えることを試みます。
 本研究会では実際に瞑想などのワークを会場の皆さんと行う予定はありませんが、講師の話を踏まえ来場の皆さん同士が話し合う機会や講師との質疑を通して、会場の皆さんにとってマインドフルネスがどのような意味を持つのかを考えてみたいと思います。